年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のホームページに本日7月28日に収益の拡大を目的とする環境構築に関しての情報公開がありました。
ブルームバーグより引用
GPIF:オムロンやエーザイ、日産など約10社と会合、海外年金とも
野沢茂樹、北中杏奈
2016年7月28日 11:24 JST
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年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は中長期的な株式投資収益の拡大を図るため、内外の関係者と二つの定期的な会合を新設する。国内企業と定期的に意見交換をする場を作る一方、外国株式の運用については海外の主要な公的年金基金から知見を吸収する機会を設ける。
28日付の発表資料によれば、GPIFは国内企業からの継続的な意見集約の場である「企業・アセットオーナーフォーラム」の第1回会合を9月に開き、年2回程度のペースで開催を続ける。初回はオムロンとエーザイ、日産自動車が幹事を務め、10社前後が参加。その後は他社の参加を受け入れる。参加企業名と議事内容などは非公開としている。
もう一つの「グローバル・アセットオーナーフォーラム」では、運用・組織改革などでGPIFが先行事例と位置づける海外の主要年金基金などと意見交換をし、外株運用でのスチュワードシップ責任の遂行向上につなげたい考えだ。全米最大の年金基金であるカリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)や同2位のカルフォルニア州教職員退職年金基金(カルスターズ)など10機関を含む約20機関を設立メンバーとし、徐々に拡大していく予定だ。高橋則広理事長は報道資料の中で、2つのフォーラム設立が「被保険者に対するスチュワードシップ責任を果たすための様々な活動のレベルアップにつながり、インベストメントチェーンの最適化を通じて企業の持続的な成長と企業価値向上の実現に貢献することを期待している」とコメントした。GPIFは「保険料拠出者・運用会社・GPIFのWin-Win環境の構築」を目指すとしている。
25日には、「GPIFにおける保有銘柄開示について」の情報公開がありましたが、運用成績向上のための積極的な動きは歓迎です。
年金運用は、長期ですので数年での上下くらいで騒ぐのはよくありません。5兆円、10兆円なくなったという報道を悪意があるようにするのは、ほんと意味不明です。
グラフ:GPIFホームページより引用
グラフの推移のように市場運用開始した平成13年度~平成27年度第3四半期で収益率派年率2.99%で、累積収益額は50兆2,229億円です。
運用資産額は、139兆8,249億円です。
なかなか立派な成績ではないでしょうか。
運用する人間の報酬が高いという声や、インデックス投資でコストを下げればいいという声を聞きますが、その意見に自分は賛同できません。
優秀な人材であれば、今より何倍、何十倍の報酬でも構いませんし、株式比率を増やした現在の運用方針にも賛成です。より積極的に運用することを望みます。
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