『セゾン投信』と『ひふみ投信』を資金流出入で比較。流出傾向 大丈夫?
こんにちは。
kumatamです♪
先日のブログで、私のメイン投資先である『セゾン投信』と『ひふみ投信』の状況を確認しました。↓
この状況確認のブログで、セゾン投信の『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』純資産総額が、2,000億円突破したことをお伝えしました。
そのプレスリリースで、以下の2点に触れられています。↓
- 5年11カ月連続で資金流入である
- 2007年3月15日の設定から2019 年11月末までの152カ月(12年8カ月)で資金純流出となった月は5回のみ
資金流出入に関するコメントですが、これってすごいことなんですよね。
モーニングスターのデータから、具体的に確認してみます。↓
見事に資金流入が続いていますね♪
続いてセゾン投信の『セゾン資産形成の達人ファンド』の資金流出入を確認してみます。↓
こちらも2016年に一度、資金流出がありますが、ほぼ資金流入を継続しています。
この資金流入が資金流出に変わってしまうデメリットは、思う通りのポートフォリオが組めなくなることです。
このタイミングでは売りたくない企業株の売却が必要になったり、安値放置と考えられるような企業株を適切と思われるタイミングで購入できなくなるのです。
資金流入は、優れたリターンを継続するためにとても大切な要素となります。
『ひふみ投信』の資金流出入と比較
私のメイン投資先の一つである『ひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)』のファンドを確認してみます。
マザーファンドは同じですが、私も『つみたてNISA』で投資しています純資産総額の多い『ひふみプラス』を確認してみます。↓
!!!
2019年11月は、資金流出!
しかも、281億円以上という大きな額が1ヶ月間で流出しています。
純資産総額が大きいため耐えることができますが、これってなかなかの額です。
投資信託(ファンド)への資金流出入のランキングを確認してみましょう。↓
流出上位の上から2番目です。
よくない流れです・・・。
流入トップも、私が絶対に購入しない『毎月分配型』とは・・・。
まだまだ、金融リテラシーは高くないようです。
続いて、直販の『ひふみ投信』です。↓
当然ながら、こちらも資金流出です。
2018年から資金流出傾向になっています。
『ひふみ投信』が資金流出傾向である理由は?
グラフを見てもわかりますが、『ひふみ投信』は急激に純資産総額を増やしました。
このきっかけとなったのが、テレビ『カンブリア宮殿』で『ひふみ投信』が放映されたことです。
その後、『ひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)』は、直販以上に取り扱い金融機関を大幅に増やすことに力を入れました。
この販売経路の拡大は、以前から『ひふみ投信』に資金を預けている方にとりましては、明らかに過剰と感じたはずです。
現在も『ひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)』は、積極的にセミナーを開き、ファンドの内容を伝える活動を継続しています。
それでも、販売拡大路線により、投資者の『質』は明らかに変わりました。
ただ、ここまで販売経路が拡大されますと、大半の購入者はセミナーに参加されることも、自ら詳しく内容を確認することもなく購入に至っています。
中には『信託報酬』の意味もわからずに、『カンブリア宮殿』で取り上げられるくらいだから「儲かるだろう」という単純な予測のもと購入されている方もいらっしゃることでしょう。
そのような「利益が短期間でも得られる」と想定していた方は、2019年のような上昇で売っているのです。
自身のマイナスが少なくなった時点で、売却という行動をしています。
また、2019年10月に『ひふみワールド』が設定されましたので、こちらに資金を移している方もいらっしゃるでしょう。
そして、1番大きな要因が、『ひふみ投信』のリターンに以前ほどの勢いが無くなったことでしょう。
2019年は20%以上のリターンですので、全く問題ない数値ですが、他のファンドと差があるかと言いますとそうではありません。
現在のような成績では、米国株インデックスファンドに投資したほうが、手数料も安くリターンの可能性も高いという判断もあるでしょう。
『ひふみ投信』のライバルは、多くのファンドもそうなのですが、1番は過去の『ひふみ投信』自身です。
「以前のひふみはこうだった」
このような感想や表現は、私も含め、考える方が多いはずです。
『ひふみ投信』の資金流出は自業自得
私は投資する者として、『ひふみ投信』に対しては基本応援するスタンスです。
ただ、最近の『ひふみ投信』資金流出に関しましては、レオス・キャピタルワークスの自業自得という厳しい感想を持っています。
ファンドは、そこに流入されるお金の『質』がとても大切であることは、『ひふみ投信(レオス)』がよくわかっていることです。
よくわかっているからこそ、地道に地方まで行ってセミナーも開催してきたことでしょう。
ただ、それが追いついていないのです。
それを知っていながら拡大路線で進んでいます。
中止になった株式上場もそうですが、投資家へのメリットよりも企業メリットのウェートが高まっているような印象が出てきています。
レオス・キャピタルワークスの藤野社長は、「そんなことは決してない」とおっしゃると思いますが、そう感じさせている時点でダメなんです。
一方、『セゾン投信』は、日本郵便と業務提携を結んでいますが、そこで無理にファンドを拡大する印象がないのです。
本当に地道に一歩一歩進んでいる。
それが『セゾン投信』です。
だからこそ、暴落時にも資金流入が続いています。
投資家の『質』が高いのです。
今後、どのような推移をするかはわからないですが、このファンドに対する投資家の『質』は、運用成績にも大きな影響を与えることでしょう。
私自身は、『ひふみ投信』に信頼を置いていますので、今のところ売却する予定はありませんが、少し心配な流出傾向です。
レオス・キャピタルワークスは、拡大路線から一度止まって現状の運用資産まででの成績向上をしてみてはいかがでしょうか。
何度もブログ内で、要望として記載していますが、現金比率は10%くらいにしておくべきかと。
日経平均株価で2%くらい暴落することは頻繁に起きるでしょうし、これをチャンスにできるからです。
「以前のひふみはこうだった・・・」
考えてしまいますね。
勉強になるブログはこちらを↓
最近のひふみは、会社の規模を越えた拡大路線になっていて心配ですよね。個人的には、ネット広告を派手に展開しているのが、懸念材料です。
また、ひふみの強みである企業調査に関する報告が最近少ない(説明が減った)のも、気になります。
1/23開催のひふみの日に参加するので、藤野さん達の様子を見てきたいと思います。
タカ様
こんにちは(^o^)
返信遅くなり、申し訳ございません。
ここ数年の拡大路線は心配ですよね。
2019年と2020年のスタート成績は、素晴らしいのですが、大きくなっている分、以前のようなスピード感といいますかアクティブ度が減ってきているように感じます。
以前は、現金比率を極端に高めて大きなリターンを得るなどされていましたが、クジラとなった今、そのような身動きがとれなくなっています。
基準価格が上がると短期でも売却という投資家の質も落ちていますので、今後の舵取りに注目ですし、がんばっていただきたいです。
ひふみの日、楽しんできてください♪