やっと動いた『ひふみ投信』 現金比率30%の2,000億円で反撃へ。ただ、疑問も残る…。
こんにちは。
kumatamです♪
新型コロナウイルスの影響を受け、昨夜のニューヨーク株式市場も、本日の日経平均株価とTOPIXも3%を超える暴落となりました。
『ひふみ投信』もTOPIXと同等の下落率です。↓
この下落に対しまして、私のメイン投資先の一つである『ひふみ投信』の藤野社長から緊急メッセージが出ています。
ここまでの『ひふみ投信』の動きに関しましては、2月21日のブログでも一部記載させていただきましたが、いろいろともの申したいところがあったんですよね。↓
今回のブログは、そのもの申したい部分と評価させていただきたいことなど、いろいろな想いをお伝えしていこうと思います。
1ヶ月で150万円のマイナス
まず、私のここ3ヶ月の『ひふみ投信』運用推移です。↓
本日2020年2月25日の1日で、50万円を超えるマイナスです。
1月半ばで、1,600万円の資産でしたので、約1ヶ月で150万円がなくなっています。
まぁ、こればかりは長期投資の中で繰り返される事象ですので致し方ないのですが、疑問も残るんですよね…。
『ひふみ投信』藤野社長からの緊急メッセージ
暴落した際に、投資家に向けて緊急メッセージを出されることの多い『ひふみ投信』ですが、今回もホームページに掲載されています。
まず、このタイミングで出された意義は大きいです。
『ひふみ投信』藤野社長のメッセージの一部です。↓
新型コロナウイルスの広がりとひふみの運用について
最高投資責任者からのメッセージ
わたしたちの大切なお客様・販売会社のみなさまへ
まずは現状ですが、ひふみの純資産総額における現金の比率を過去の運用の中でも最大規模に高めています(2/25現在)。
現在の現金の額は約2,000億円でこれはファンド全体の30%弱に値します。ひふみは最大50%まで現金の比率を引き上げることができる設定ですが、原則は0~10%の範囲の中でコントロールしながら運用しています。なぜなら株式市場の先行きを予測することは難しく、機動的な現金の出し入れよりは的確な銘柄選択で運用を行うのが長期的なリターンを上げる王道であると考えているからです。1月末の段階では現金比率は0.7%でしたが、今回大きく現金の比率を上昇させた理由は、「不確実性の広がり」です。
ひふみ投信ホームページより
私は投資の専門家であり感染症の専門家ではないので、今後の新型コロナウイルスの広がりやその重大性については論評することはできません。しかしながら市場にとって重要なのは致死率が高いか低いかではなく、「不確実性の広がり」です。なぜなら市場は不確実性をなによりも嫌がるからです。
その具体的行動とは、なんといっても以下の点です!
現在の現金の額は約2,000億円でこれはファンド全体の30%弱に値します。
やっと現金比率を上げてくれました!
ここまで、ブログ内で何回言ってきたことでしょう…。
藤野社長のメッセージにもありますが、1月末での『ひふみ投信』の現金比率はたった0.7%しかなかったのです!
それが30%近くまで上昇させ、金額では2,000億円というのですから、このインパクトは大きいです。
現時点でこれだけ買いにすすめる資金があるのですから、回復後のリターンを考えますと、もう少し下落してほしいような複雑な気持ちになってしまいます。
それでも、『ひふみ投信』への疑問が残る
今回の藤野社長のメッセージは、具体的行動を伴った力強い素晴らしいものでした。
ただ、いろいろな疑問が残るのです。
最も気になる疑問は、現金比率を高めたタイミングです。
市場に影響を与えないように、10日以上かけて少しずつ売却してきたとのことですが、早くても2月以降の行動ですので、これはあまりに遅すぎです。
株式市場は高値圏でしたし、ここまでなぜフルインベスト状態であったのかがわかりません。
また、本日2月25日時点で30%弱の2,000億円が現金とのことですが、3割が現金でTOPIXと同等の下落率とはあまりにおかしくはないでしょうか?
まさか、本日の下落中に売却しているなんてことはないですよね?
確かに今後も新型コロナウイルスの影響が出ることは考えられますが、普通に考えるとそろそろ購入にまわるべきと言えるような大幅下落です。
昨日までの時点で30%の現金比率であれば、本日その10%くらいを安値での購入にあたるのが私の理想的動きです。
それでも20%の現金が残っていますので。
繰り返しますが、本日の価格でまさか売却していないですよね…。
そうであれば、後手後手の判断と言えるでしょう。
そして、なぜここまで現金比率を0に近づけていたかという疑問です。
この疑問に対して、今回のメッセージで、「なぜなら株式市場の先行きを予測することは難しく、機動的な現金の出し入れよりは的確な銘柄選択で運用を行うのが長期的なリターンを上げる王道であると考えているからです」と述べられています。
ただ、少なくとも今年に入ってからは不安定な環境の中、株式市場は高値圏で推移していました。
なぜ、現金比率をほぼ0にしていたのでしょう。
また、以下のようにも述べられています。
一方で、経済面では昨年の10-12月期のGDPが年率6.3%減少と消費税増税の影響を大きく受けた中でのコロナウイルス禍なので、少なくとも株式市場で株価が上昇する要因は多くないと考えられます。加えて、新型コロナウイルス対策で外出を控えたり、イベントを中止したりすることは、国内消費の急ブレーキ要因になります。中国での生産活動の停滞によるサプライチェーンの混乱なども明らかに株式の下値要因につながるでしょう。
ひふみ投信ホームページより
「少なくとも株式市場で株価が上昇する要因は多くないと考えられます」
これって、結構前からわかっていましたよね。
ここ数日よりは不安定感は少なかったものの、このリスクは高まっていたという事実もありましたので。
30%とはいかなくとも、10%くらいの現金比率に年初時点でしていなかったことは悔やまれます。
加えての疑問と言いますか、やはりという内容が、「小回りがきかなくなっている」ということです。
藤野社長は以前から、現在の資産総額が大き過ぎるものではないとおっしゃられ、運用の支障にはならないと述べられています。
ただ、こちらもメッセージにありますように現金の捻出(売却)に時間がかかっていることも事実です。
巨大なクジラになってしまったため、市場(企業)に与える影響が大き過ぎるのです。
まとめ
「やっと、現金比率を高めてくれた」
これが私の印象です。
ずっと言い続けてきたことですから。
現金比率を高めるタイミングには問題があると思いますが、株式市場が不安、そして恐怖に包まれているときの現時点でこの体制は心強いです。
私自身も今、「更に暴落がきたら少し面白くなるかも」という気持ちが出てきているのです。
投資は感情的になったら負けです。
俯瞰して見れる余裕が大切なのです。
「上がってもよし」
「下がってもよし」
このスタンスが重要なのです。
ようやく『ひふみ投信』らしさが出てきました!
ここからの反撃に期待です♪
勉強になるブログはこちらを♪↓
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