「年金運用損5兆円超 昨年度GPIF 公表は参院選後」
7月1日の朝日新聞トップです。朝日新聞以外のマスコミも同じような論調です。2016年4月~6月期も英EU離脱影響もあり、更に5兆円の損失という報道も出ています(7月5日 東京新聞)。
この報道を見てどう思いますか?安倍政権を批判しますか?株での運用を増やしたことを批判しますか?
それぞれ考えがあると思いますが、「後出しジャンケン」は誰にでもできるのですよ。ある政党や変な評論家はアベノミクスの責任と騒いでいますが、であれば株運用の割合を0でリスクをより下げることがよかったのでしょうか。
現段階でプラスマイナスで煽るのであれば、安倍内閣になってから40兆円ほどプラスを先に述べるのが筋です。2014年も15兆円ほどプラスでした。
そもそも年金は、賦課方式ですよね。昨年末で140兆円あるものを直接崩しているわけではありません。毎年の年金払い込みをその年の年金に当てています。自分で払った年金が自分のために貯められているわけでもありません。もちろん不足分を補うために使用されますが、意味あいを間違ってはいけません。
年金運用は、数年で判断するもののではないということが伝えたいことです。
今回大きな損失が出ているのは事実でしょう。もっと多い損失かもしれません。ただ、それに対して「何やってるの?」というだけで、明確な代案や行動を起こせない政党やマスコミは、ほんとなさけないと思うのです。
昔でしたら、マスコミの論調に「そうだそうだ」と同調していた国民も、そんなバカじゃない。筋違いの批判をするほど、低い評価に繋がるのがこの時代です。
全否定ではなく、認めるところは認めて、よりよい国を皆で目指したいものです。
先日、英EU離脱後の日本への影響に対して議論しているテレビ番組がありました。
今回の年金損失を絡めての議論でしたが、橋下徹氏は自分が思う適切なコメントをしていましたね。また、森永卓朗氏の「英EU離脱がそれほど日本国民生活に影響を与えないというと(マスコミに)カットされる」というコメントがちょっと面白かったです。テレビ的には女性評論家?が言うような年金運用損失を煽って面白くしたかったんでしょうが。
マスコミが伝えることを、ほんとにそうなのかよく考えるこの頃です。
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