■公的年金は、長期視点が基本です。
日本経済新聞3月1日の記事です。
公的年金、運用益10兆円 10~12月最高 トランプ相場追い風
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が運用する公的年金の2016年10~12月期の運用成績が、10兆円規模の黒字となったことが分かった。プラスとなるのは2四半期連続で、四半期ベースの運用益としては過去最高となる。トランプ米大統領の就任をにらんだ株高や円安による外貨建て資産の価格の上昇が背景にある。
GPIFは、2014年10月に公的年金の株式割合を大きく増やしました。
この構成割合の変更によって、2014年度は約15兆円の運用益をあげましたが、2015年度は約5兆円のマイナスになりました。
もともと公的年金は長期運用ですので、短期で評価するものではないのですが、この一時のマイナス5兆円に噛みついたのが民進党と多くのマスコミです。
民進党は、「年金損失5兆円追及チーム」なるものを作り、責任追及の声をあげたのです。
今でも民進党のホームページにはこの件の記載がありますが、山井国対委員長代理の言葉として、「運用比率の変更を決めたのは安倍総理だ。5兆円の損失は『消えた年金』ではなく、安倍総理が『消した年金』だ」と安倍総理を名指しで批判しています。
2016年10~12月期で、10兆円規模の黒字ということですので、民進党の言葉を借りれば、10兆円の黒字は安倍総理が『生み出した年金』ということになります。
国の発展を望むのであれば、政党の枠を超えて、評価の声をあげることはできないのでしょうか?
民進党は、粗探しをして与党を批判することが正義と何かを履き違えています。
全ての国民とは言いませんが、粗探しばかりで、結果を残せない政党と感じている人は多いと思います。
■それでも、今日も粗探し
ここ最近も安倍総理をここぞとばかりに攻撃していますが、「年金損失5兆円追及チーム」はどうなったのでしょうか?まさか、パフォーマンスではないですよね?
公的年金は、長期運用です。
短期で切り取れば、今後も、数兆円のマイナスが発生することもあるでしょう。
運用実績が悪いときはあんなに報道していたのに、プラスのときはさっぱり報道されません。
トランプさんがアメリカでマスコミに対して厳しい態度をとるのは、こういうことなのでしょう。
マスコミには、公正且つ国にプラスになる報道を常に意識してもらいたいものです。
マスコミが今までのままですと、マスコミ自身の崩壊に繋がるでしょう。
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